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人間の寿命 生涯現役で健康に長生きするには

人間の寿命はいったい何歳までなのでしょうか。先進国では男性も女性も、平均寿命は延びる傾向です。さらに人間の寿命はDNAの情報をもとに見てみると125歳までは延びるそうです。それが人間の寿命の限界か、あるいはもっと延びるのか、検証してみましょう。

人間の寿命は、いかに推移してきたのか

日本は現在世界有数の長寿国です。百歳を超える人が2015年で6万人を超えています。しかしながら、元々日本人は長命なのでしょうか。

江戸時代の平均寿命は30歳から40歳

よく「敦盛」の「人間50年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」という一節が引き合いに出され、平安時代から江戸時代の頃は、人間の寿命は50年ぐらいだろうと考えている人も多いかと思いますが、科学的に調べてみたところ、50年よりも短い30から40歳という結果でした。これだけ聞くとかなり短命だったと感じる人もいることでしょう。

平均寿命というマジック

江戸時代の人が、そんなに若いうちに死んでしまっていたかというと、決してそういうわけではありません。富嶽三十六景の葛飾北斎は90歳で亡くなっていますし、解体新書の杉田玄白や養生訓の貝原益軒は85歳です。南総里見八犬伝滝沢馬琴は82歳、雨月物語上田秋成は76歳で亡くなりました。現代と比べても遜色のない長寿っぷりです。あくまでも平均寿命というものが、30歳から40歳というのであって、昔は衛生管理や栄養面で乳幼児の死亡率が高かったため、寿命の平均というとこの数値になったのです。

急激な平均寿命の延び

それでもまだ1947年には男女共50代前半だった平均寿命が、1960年代で70歳を超え、1985年には80歳を超えて、ついに2002年には85歳を超えたのです。1世紀にも満たない年月で、こんなににも寿命が延びたのは、医学の進歩や栄養、衛生面での改善による乳幼児の死亡率の低下と、戦争による大量の死者が出ない平和な時代になったということが大きいと言えます。

人間の寿命はいかに決まるか

young man and old man

 

さて人間の寿命はどう決められるのでしょうか。神様がお決めになるとか運命と答える人もいるかもしれません。また生活習慣や既往歴や遺伝子など諸々の要素で決まると答える人もいるでしょう。どれもが長寿を支える大事な要素なのは間違いないのですが、正しくはそれが答えではないのです。

DNAと染色体

人間の体は60兆個の細胞で出来ています。その大抵の細胞の中には核があり、核内には遺伝子が連なってDNAを作っています。DNAは非常に長い分子なので、そのまま核内には収まりきらないため特定のたんぱく質にDNAを巻き取り、アルファベットのX状の生体物質になることで核内に収まっています。これが染色体です。

寿命を決定づけるテロメア

染色体の末端には、刀の鞘のように被さっている構造体があります。染色体がバラバラになることを防いでいるこの構造体が、テロメアです。テロメアは別名「寿命の回数券」とも呼ばれ、テロメアの長さが人間の寿命を決定づけています。この長さを計算すると、人間誰しもがの寿命は生まれたときには100歳まで生きられる分のテロメアの長さが備わっているのです。

テロメアを消滅させるもの

つまり限りあるテロメアを、無駄遣いしないで節約して使うようにすることが、元気で長生きする極意なのです。テロメアが減るのはどんな時かというと、細胞分裂時なのです。私たちの体は細胞分裂することで生命維持をしているので、生きることがテロメアを減らしています。また、病気をしたりすると死滅した細胞を補うために、分裂を早めます。結果として自分の寿命も縮めることになります。また活性酸素テロメアを消滅させる要因の1つです。

人間の寿命を短くするもの

人減の寿命を決めるのがテロメアと呼ばれ、細胞分裂によりテロメアが減っていくという事が分かってもらえたと思います。さて、具体的にはどういう時にテロメアは無くなっていくのでしょうか。

水道水

 

電磁波

現代社会、いろいろ便利になっているのですが、そのため電磁波を浴びるというよりも、電磁波の中で暮らしていると言っても過言ではないという生活を送っています。電磁波を浴びることは、体の免疫システムが作動して、活性酸素を発生させることに繋がります。

水道水

塩素で消毒される水は、もちろん塩素が残っているとはいえ健康に害がないとされる基準の含有量なのですが、これも活性酸素発生の原因となります。

食品添加物、紫外線、等々

私たちの暮らしの中には、人体に取り込まれると人の免疫システムが働いて、活性酸素が発生するものがたくさんあります。食品添加物厚労省で決めている基準以下であっても、結局は人体にとっては異物なので、どうしても活性酸素を作ってしまいます。また自然な紫外線であっても、有害だと体が感じている限りは、活性酸素の発生を促進してしまいます。

健康的に寿命を延ばすには

それではテロメアの使用を最小限にして、この100歳までの寿命の回数券を有効に使うには、どうしたら良いのでしょうか。最大のカギは活性酸素をいかに減らすかです。

活性酸素を減らす食事

活性酸素を増やすも減らすも、食事でコントロールできるとしたらどうでしょうか。抗酸化物質を含んだ食べ物を摂取したり、糖質の摂取を極力抑えることでテロメアの使用をずいぶんと節約できるとしたら、それを実践しない手はないでしょう。

野菜の抗酸化物質

赤いトマトのリコピン、緑のブロッコリークロロフィル、紫のブルーベリーのアントシアニン、白いネギ、にんにくの硫化アリル等々、抗酸化物質と呼ばれるものを多く含む食品は、色が濃く、香りや辛み、苦みが強い野菜、海藻、きのこ類だと言えます。毎食こういった野菜を献立に取り込むことで、テロメアの消失を遅らせることが出来ます。

よく噛む

よく噛むことで癌の予防になるとか、ダイエットするにはよく噛んでとか、1回食べ物を口に入れたら、30回は噛むようにという話はよく耳にしている人もいるでしょう。この根拠は唾液に含まれる酵素が抗酸化作用を持つためです。従って、柔らかいものだけでなく、多少歯ごたえを感じるものを、時間をかけて食べることも必要です。

腹八分目

いくら体に良いからと、食べ過ぎるのも活性酸素を増やす原因になります。肥満はテロメアを大きく減らすマイナス因子です。お腹一杯食べるのではなく、常に腹八分目を心がけるようにしましょう。

まとめ

誰しもが100歳までの寿命を持っているということ、テロメアを大きく減らさない食事を心がけることは、健康的に長生きできることとイコールだということが分かっていただけたかと思います。これで、適度に運動をしたり、ストレスを溜めないようにリラックスする時間、趣味などの時間を持てたら、100歳超えも夢ではないかもしれません。